噂には

ちらほら聞いていたが目の当たりにすると驚く。論文のファーストを取るか取らないかで、ある人がかなり怒っている。どちらの主張が横暴かは火を見るより明らかだが、でも生物業界の就職難を見ると、とにかく第一著者の論文が一つでも欲しいという彼の気持ちがわからなくもない。
科学とはそういったドロドロした人間関係とは無関係な、さらさらで無色透明な気持ちいいものだろうと思っていたがどうやら違うみたいだ。ノーベル賞という賞があること自体、科学者も名誉とは無縁に生きられないことの証明である。
でもやっぱり重要なのは結果それだけだろう、知りたいことがあるから知る、それ以上の動機なんてあるんだろうか?と思っている良心的な科学者もいっぱいいる、という事を信じたい。頼むから俺の科学に対するイメージをこれ以上崩して欲しくないと願う一日。