外国のコインが余ったとき。

外国のコインを余らせて日本に持って帰っても換金できず使い道はありません*1。そういう時はユニセフの外国コイン募金が良いです。
郵送は普通郵便で可*2

[郵送先]
〒108-8607 東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
(財)日本ユニセフ協会 外国コイン募金係

荷物をピックアップするターンテーブルのところにも募金箱があるそうです。見かけたことがないのですが。
5月にいったフロリダであった生物時計の国際学会の時は何故か10ドル近くも余りました*3

*1:米ドルですら駄目

*2:外国硬貨は国内ではお金とみなされない

*3:米ドルのコインは大きくても25centなのに。買い物下手すぎ。

サンプリング地獄

月曜からずっとサンプリングし続けで本日朝終了。実はミスったので、一部をすぐさまやり直さなければいけないのだけど、ともかく終わったのは喜ばしい。ごほうび、ということで、名古屋覚王山シェシバタのブリュレとチョコケーキをほうばる。

サタデープログラム

それと関係して、先週の土曜に東海高校で、郡司さんのシンポジウムがあったそうな。いや、他にも荒木飛呂彦(ジョジョ)とか、大槻先生(早稲田)、丸山弁護士とか。東海高校ってすごい。
知ってれば、行ってたかも。

ペギオ

週末から郡司さんの新刊を読んでいて、仕事にならない。どうも梅雨のテロテロ加減と協同効果があるみたいでよくない。日ごろの弱気な部分を痛く刺激されて、(普通の意味での)科学をなんだか疑いたくなる気分になってしまう。

内容は昨年の生物物理夏の学校で話された内容を詳細にした感じ。郡司さんの本を一ページでも読んだことがある人はわかると思うけど、文体が相変わらずなのりなので読むのに苦戦する。でも今までの本よりははるかに読みやすい。まだ全部は読みきれてはいないけど。
途中、生物時計の話になってあれれと思ってたら、Kaiの話が出てくるので目をひんむいて驚いてしまう*1。昨年の夏の学校でサイクルを伴う生化学反応に興味を持っているとおっしゃっていたので、つかまえて話をしたときの事を覚えてくれていたみたいだ。ミクロとマクロの接続に分子生物学者も悩んでいる、というのは話した内容そのまんまだし。
生物時計ってexactな概念のように扱っているけど、よくよく考えればそうでもない。In vitroの実験系が確立したいま、どういうことが生物時計の研究といえるのかを再考するのには一番いい時なんじゃないかと思う。その時にはやっぱりこのような科学と哲学の接触面の話もどんどん出てきてしかるべきなんじゃないだろうか。
とまれ、生物時計と科学ぎりぎりの話に興味がある人にこの本はお勧めです。

*1:だって、PerじゃなくてKaiですよ

セミナー3件

全て名大開催です。備忘録に。論文執筆の筆休めにいってみよ。鈴木さんのは是非出てお話したい。甘利さんのは顔を見るだけ。情報幾何わからん。

構成生物学

日 時:6月27日(火)17:00〜18:00
場 所:理学部G館101号室
講 師:尾崎 淳先生
    (Department of Biomedical Engineering & Institute
       for Genome Sciences and Policy, Duke University)
題 目:「Synthetic E. coli ecosystems」

世話人 動3 近藤 滋(内線 2503)

ネットワーク解析

日時 : 2006年6月28日(水) 17:00 - 18:00
場所 : 情報科学研究科棟第1講義室(地図の42番1階)


(懇親会会場:情報科学研究科棟第2講義室)
講師 : 鈴木泰博 助教授(複雑系計算論講座)
演題 : 複雑相互作用の科学〜酵母のタンパク質相互作用ネットワークの性質を中心として
要旨 : 例えば、パンや醤油を作るときお世話になっている“酵母”。この生き物を形づくっているタンパク質の相互作用のネットワークは、社会ネットワークとよく似ています。また、細胞内での情報のやりとりは(シグナル伝達系)、生態系での“匂い(情報化学物質)”をつかった植物、昆虫間の情報のやりとりとよく似ています。それらはあたかも、同じシステムを“拡大―縮小”したかのようで、何らかの原理が潜んでいることをうかがわせますが、その原理は未だわかっていません。私の研究ミッションはこうした複雑な系をかたちづくる統一的な原理を明らかにすることです。本セミナーでは出芽酵母のタンパク相互作用ネットワークの数理的な特長とその生物学的な意味づけを中心に、我々が行っている研究をご紹介したいと思います。そして、複雑相互作用系に示唆され我々が目指している将来への新たなミッション“最適化から最「豊か」化へ“について、まだ研究の端緒にもついていないナイーブなものですが、問題を喚起できればと思います。
セミナー終了後は簡単な懇親会を予定しています。学生、学内外からの参加も可能です。
*学生、学内外からのご参加も歓迎します。

情報幾何

名古屋大学多元数理科学研究科談話会
タイトル:情報幾何とその応用
講演者:甘利俊一(理研)
確率分布のなす空間を考えてみよう。たとえば、ガウス分布の全体である。これは、平均と分散を座
標系とする2次元の多様体をなす。もっと一般に、n 次元パラメータで指定される確率分布のなす族
を考える。これは、どのような幾何学構造を持つであろう。不変性の原理から、ここにはただ一つの
リーマン計量とアファイン接続の1パラメータ族が導入される。しかも、二つのアファイン接続は
リーマン計量を核として、双対構造を持つ。特に、空間が二つの双対接続に関して平坦で、しかも
リーマン的には曲がっているものに興味がある。多くの現実に使われている確率モデルはこの構造を
持っているからである。この空間には、幾何構造から決まる不変なポテンシャル関数が存在し、双対
性がLegendre 変換で結ばれている。ここに、ダイバージェンス関数が導入できて、拡張ピタゴラス
の定理、拡張射影定理が二つの双対な測地線を駆使して成立する。こうした構造は、統計学における
推論、情報理論、システムの理論、人工知能における確率推論などに重要な応用を持つのみならず、
神経回路網理論と学習理論に対しても有効である。ここでは、情報幾何から出てくる、双対接続構造
を持つリーマン空間、その基本構造、さらにどのような応用があるかについて、概観してみたい。
日時
2006 年6 月28 日(水) 13:30-15:00
会場
多元数理科学研究科 理1 号館 509 号室
なお、談話会終了後、5 階リフレッシュスペースにコーヒー、お茶と簡単なお菓子
を用意します。